さて、以前マレーシア在住の方からのメールを紹介されたことがあったかと思います。
私は10年前、仕事で1年間マレーシアのクアラルンプールに住んでおりました。その時に、日本で紹介されているマレーシアのUMAが、現地でどの程度知られているのか、現地の方に話を聞きました。
他の方の話題に便乗するようで大変恐縮ですが、本日はその時聞いたお話をいくつかお伝え申し上げます。何らかのお役に立てば幸いです。
マレーシアのUMAといって、私がまず思い浮かべるのは、「チニ湖の怪獣」です。幼い頃読んだ、小学館の『なぜなに世界の大怪獣』で「赤い目のかいぶつ」として、石原豪人先生の大迫力のイラストとともに紹介されていた怪獣です。
チニ湖の怪獣は、多くの人が知っていました。ただ、彼らの話しぶりからは、UMAというよりは、日本のいろいろな湖に伝わる「龍伝説」のように、昔チニ湖にドラゴンが住んでいた、というくらいの受け止め方であるように思えました。
また、隣のインドネシアで目撃された「オラン・イカン」についても聞いてみましたが、「それはマーメイドのことだろう」という答えがほとんどでした。
マレー語でオランは「人」、イカンは「魚」なので、文字通り「人魚」なのですが、「そうではなくて、人の姿でウロコに覆われていて、魚のような顔をしているんだ」と説明すると、皆「聞いたことがない」という返事でした。
トヨールについては、皆「ディーモン」もしくは「デビル」という答えでしたので、日本でいう鬼のようなものとして捉えられているようです。
私の印象では、マレーシアの方々は、一般的に動物や植物への関心が低く、きれいな花を指して「これは何?」と聞こうものなら、「フラワー」と答える人も少なくなく、名前までは知らない人がほとんどでした。ですので、UMAについても、そもそも関心が低いのだろうと推察します。
ただ、一つだけそれらしい話がありました。
当時住んでいたマンションに、私と同じく日本から1年間の調査目的で来られていた動物学者の方が住んでおられ、その方からこんな話をうかがいました。
調査のためジャングルを歩いていると、目の前を体長1メートルくらい、全身赤い毛におおわれた、フェレットのような細長い感じの体で、ふさふさした大きな尻尾を持った動物が横切ったそうです。
見たことのない動物だったので、同行した現地スタッフに「あれは何だ?」と聞くと「キツネだ」との答えだったので「あれがキツネのはずがない。新種かもしれないから追いかけた方がいい」と提案したそうですが、「必要ない」とまるで関心を示さず、またご自身の調査の予定もあったため、そのままその場を立ち去った、とのことでした。
今はさらに開発が進んだと思いますが、当時のクアラルンプールは、市内でもジャングルのような場所が点在していました。
私が所属していた施設も市内にありましたが、やはりジャングルを切り開いて作った場所で、敷地内に広大な植物園があったり、サルなども出没し、野性味たっぷり。一度、尻尾まで入れると体長2メートル近いオオトカゲに出くわしたこともありました。
現地のジャングルには、未発見の動物がいろいろいるのだろうと思いますが、人々の関心の低さが、その発見を遠ざけているように当時は思えました。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 つるりゅうさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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