1960年代、ポーランドのトゥンエル・ヴィエルキ洞窟にて一人の少女の遺骨が発見された。
といっても、少女はこの時代の人間ではなく、約300年前に命を落とし洞窟に埋葬された事が判明。しかし、少女には一つの変わった点があった。
少女の口には、小鳥の頭が入れられていたからだ。
この遺骨の発見は考古学者や歴史学者を大いに悩ませた。欧州では、死者を洞窟に埋葬する風習はほとんど無く、ましてや口の中に鳥の頭部を入れるような風習やまじないは記録に残されてもいなかったためである。
少女の骨を詳細に調査した結果、少女は何らかの代謝性疾患を患っていて、10~12歳頃で亡くなった事が明らかになった。しかし、抱えていた疾患が直接の死因になったかは明らかになっていない。
研究者らは次のように語る。
「欧州では『子供の魂は小鳥の形で宿る』という言い伝えが残されています。しかし、だからといって小鳥が共に墓に納められることはなく、ましてや故人の口に入れられることはありませんでした。比較的新しい時代であれば尚更です。現状では、トゥネル・ヴィエルキ洞窟のユニークな子供の埋葬の謎は完全には解明できない状況です」
果たして、この謎めいた少女の遺骨の真相が明らかになる日はくるのだろうか。
This girl was found buried in a cave with at least one finch in her mouth in 1960. Discovered by archaeologist Waldemar Chmielewski in south Poland in Tunel Wielki Cave during excavations in 1967 & 1968. (Image credit: Archives of Faculty of Archaeology, Warsaw University). pic.twitter.com/zPmdwveTjv
— Atman Das (@atmbiopro) June 10, 2021
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)





