2000年代からインターネットで有名になった「検索NGワード」に「ムーミン実写版」がある。
これは、1973年に『ムーミン』の作者であるトーベ・ヤンソンの出身地であるフィンランドで製作されたテレビシリーズで、ムーミン谷に住む妖精・ムーミンの物語を着ぐるみ特撮で表現した作品だ。
地元フィンランドでは長年にわたり愛されてきた作品であるが、日本ではアニメシリーズ(1969年版、1972年版、1990年版の三作品がある)が人気であったため放送されることはなく、日本国内ではコアな「ムーミンマニア」しかその存在を知らなかった。
ところが、2014年頃、ムーミン公式Twitterが世界で映像化されたムーミン作品を紹介する企画を行い、そのなかでフィンランド実写版も紹介され、日本でもその全貌が明らかになったのだ。
しかしながら、紹介されたムーミンの姿は確かに「着ぐるみ」ではあるものの、露出した手は人間そのままのシュールな姿であり、ネットでは「なんか怖い」「なんで手だけ人間そのままなの?」「正直気持ち悪い」という声が続出。
以来、インターネット上ではこのムーミン実写版は「トラウマ画像」として紹介される機会が多くなった。
もっとも、違和感があるのは露出している人間の手だけで、着ぐるみの造形そのものは比較的可愛く仕上がっており、そこまで刺激が強いものではないので、気になった方は是非、検索してその目で確かめてほしい。
Mumintrollet out of context (1/2)
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像『ムーミン谷へのながいたび ムーミンのポップアップ絵本』