2012年頃、女性の間で話題になったワードに「三平女子」がある。
これは「高収入・高収入・高身長」を求めるかつての「三高」に対抗して「平均的年収・平凡な外見・平穏な性格」を求める女子のことで同じような意味をもつ「草食系男子」と相まって静かなブームとなった。
しかし「三平女子」はあまり浸透せず風化してしまったが、なぜか2016年になり「三平」という名前がラッキーワードになっている。以下、2016年に起こった「三平伝説」を列記する。
・『笑点』の新メンバーに林家三平が加入
・長友佑都と平愛梨の「恋のキューピッド」となったのは芸人の三瓶
・水木しげる原作の映画『カッパの三平』が初DVD化
・吉本新喜劇の平参平が生誕100周年(1916~1986)
すべて偶然ではあるが、2016年は「さんぺい」と名がつく人物や作品が何かしらの動きを発揮しているのだ。
前述した「三平女子」も「平均的年収・平凡な外見・平穏な性格」のうち、今は平均的収入という点はキープできる男性が少なくなってきてしまい「三平を満たす男性」数は減少しているものの本来、日本語の「三平」の意味には「十分ではないが、少しのもので満足し、心穏やかに過ごすこと」とある。不況時代の今にこそ「三平」は必要と言えるのではないかろうか。
(文:穂積昭雪 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)