
2019年11月8日、『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系列)において、ホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(監督:アンディ・ムスキエティ)が地上波放送された。
今回の放送は2019年9月にシリーズ最新作『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が完成、劇場公開されたことを記念して(日本でも11月1日より上映開始)放送された。
しかし、今回テレビ放映された前作のその内容が「カットされまくり」「見るに堪えない」とネットで批判が相次いでいるのだ。
この映画は人間の弱さに付け込むピエロの顔をした悪魔「ペニーワイズ」に翻弄される人々を描いた作品で、劇中では人が無残に殺害されるシーンが随所に見られる。
そのため、午後9時という比較的に夜もそんなに遅くない時間であり、子供が見る可能性もあることからも残虐な場面の一部カットが行われたようだ。カットされたシーンは、『ペニーワイズが子供の腕を食らいつき切断するシーン』『切り取った腕をもてあそぶシーン』などである。
しかしながら、これら残虐なシーンはこの映画の見所、すなわちハイライトシーンであるために、この不用意なカットの連続には、既に劇場やDVDなどでこの作品を観た視聴者にはまったくといって物足りなかったようである。このことから「なんのために放送したの?」とツッコミの大嵐となったようだ。
たしかに今のご時世、ホラー映画の放送に関してはコンプライアンスを遵守するテレビ局の姿勢もわからなくもない。しかし重要である怖いシーンをカットしてまで放送する意味があるのだろうかという意見もある。
原作者のS・キングは今回のことをどのように思っているのか、是非知りたいところである。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)