地球の隣に位置する赤い惑星、火星。この星にはまるで大きな傷を思わせる、蛇行するこの巨大な渓谷アガニッペ・フォッサが存在。
この渓谷の長さは端から端までで約600km。ちなみにアメリカのアリゾナ州にあるグランド・キャニオンが全長446kmなので、その長大さが伺える。
この度欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機マーズ・エクスプレスがアガニッペ・フォッサを新たに撮影。かつてないほど詳細に明らかになった画像では、その巨大さがより鮮明に浮かび上がっている。
アガニッペ・フォッサがどのように形成されたのかは専門家にもまだ正確には分かっていないが、おそらく火山性のものであり、マグマが下から押し上げてできたものと考えられている。
しかし、火星最大の渓谷であるマリネリス渓谷の全長4,000kmに比べれば、このアガニッペ・フォッサですらまだまだ小さいもの。
火星の劇的な地形はどのようにして出来たのか、今後の研究が待たれる。
Stunning New Image Shows Enormous “Scar” Stretching Across Marshttps://t.co/Yhi2zBDi8i
— IFLScience (@IFLScience) July 7, 2024
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 ESA/DLR/FU Berlin