UFO=未確認飛行物体は、本来航空軍事用語であり「正体不明の飛行している物体」を指すものである。つまり、正体が判明するまでは鳥でも飛行機でも何であろうとも、未確認飛行物体となる。
普通、UFOと聞いて我々が思い浮かべるのは、円盤や変わった形をしてとても高速で飛行するようには思えない物体であり、宇宙人などの地球より遙かに優れた文明を持っている知的生命体が操作しているとされるものが多い。
しかし、近年は円盤形ではなくもっと奇妙な形をした物体の報告例も聞かれるようになっている。アトラスでも報告しているような変形UFO、生物のような動きを見せる発光体UFOなど、様々な形態のUFOの報告が世界中から上がっている。
今月16日、アメリカのペンシルベニア州で撮影された奇妙な未確認飛行物体の写真がある。こちらの写真は Quemahoningダムというキャンプ地も備えた同地のダム湖で撮影されたものだ。撮影者はこのキャンプ地にて日没時に風景写真を撮影していた所、奇妙な物体が水の上を滑るように動いていたのを目撃し、カメラに収めることに成功したのだという。なお、この物体は数分間ほど湖の上に浮かんでいたそうだ。
果たして、この物体はなんなのだろうか。実はこの飛行物体の正体については、日本の妖怪にヒントがある。火の玉や鬼火、人魂と言った物体だ。これらは水辺や湿地帯で見られる事が多く、リン化水素や硫化水素、メタンガスが燃焼することにより生じる、という仮説が存在する。海外の鬼火であるジャック・オ・ランタンやウィル・オ・ウィスプも日本の鬼火と同様の条件で発生するため、同じ科学現象なのではないかと見られているのだ。
今回目撃されたものは数分で消えてしまったため、正体は判明していない。
しかし、昔ならば「妖怪」とされてきたであろう物体が、今ではUFO扱いになるというのは、時代の移り変わりを現しているようでなかなか感慨深いものがある。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)