22年間に渡り大便が出なかった中国の男性が手術を受けた。
この匿名の男性患者は、生まれつき下剤も効かない便秘にずっと悩まされており、最終的に医師の診察を受けたという。上海第10人民病院のイン・ルー医師は、初めて患者を診察したとき、まるで「妊娠9ヶ月以上」であるかのように見えたという。
患者は、家族がその症状をあまり気にしていなかったために、自身ですら『大したことではない』と思っていたというのである。
しかし、診察によってなんと大量の糞便が溜まっていることが判明し、2017年に3時間の手術で、その患者は約13キログラムの重さのある約76センチメートルもの結腸を切除しなければならなかった。この患者は、生後5000人に1人しか発症しないとされる「ヒルシュスルプング病」と診断されたという。
NHS(国民保健サービス)によれば、ヒルシュルプング病は、便が腸に詰まってしまう非常に稀な病気で、主に乳幼児に発症するという。NHSのウェブサイトでは、
「通常、腸は絶えずしぼんだり緩んだりして糞便を押し出しますが、これは神経系によってコントロールされています。ヒルシュスプルング病では、この動きをコントロールする神経が腸の末端部分から欠落しているため、糞便が溜まって閉塞を形成します」
「これがひどい便秘を引き起こし、時には深刻な腸炎を引き起こすこともあります」
ということである。
症状は通常、生後まもなく顕著に現れるが、子供が大きくなるまでわからないこともある。赤ちゃんの兆候としては、48時間以内にメコニウム(健康な赤ちゃんが生後すぐに排出するタール状の黒っぽい便)が排出されない、お腹が腫れている、胆汁として知られる緑色または黄緑色の液体を出す、などがある。
年長の乳幼児や小児では、お腹の腫れ、嘔吐、腹痛、通常の治療では改善しない持続的な便秘、うまく哺乳できない、体重が増えないなどの症状が見られるという。
(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 sosiukin / Adobe Stock
TOCANA関連記事
22年間排便しなかった中国人男性の腹が「まじでやばい」