FBS「発見らくちゃく」のUFO番組を考察する





2019年4月8日、深夜0時54分にFBS福岡放送で放送されたローカル番組「ナンデモ特命係 発見らくちゃく!」でUFOが撮影されたとする映像が放送されました。ここでは厳密な意味でのUFO(=未確認飛行物体)ではなく、宇宙人が乗っていたエイリアン・クラフト、もしくは何らかの意図を持った存在として話を進めます。実際、番組ではUFOを呼び寄せる人物としてO氏が紹介され、彼の呼び掛けに応じて現れたとしていたのでそう定義します。

番組の終わりには撮影された発光物体は飛行機ではないことを断言、暗にUFOの存在が実証されたかのような結論を出し、これに対しTwitterではリアルタイムでUFOを肯定する意見と否定する意見が入り乱れました。ただ、この番組でO氏とUFOを取り上げるのは初めてではなく、既に丁寧な検証を行っているサイトも存在しています。そこの結論として、発光体の正体が火星や木星、そして飛行機であることを解説しています。




また、4月1日と8日の2週にわたって放送された撮影現場に居合わせた人の証言がブログやまとめサイトのコメント欄に綴られていましたが、かなり興味深い内容でした。立ち会った天体観測に詳しい人間の否定的な意見が番組では使われず、UFOだと断言する意見が採用されていた様です。

仮にこれらの証言が正しいとすれば、番組は意図的に「否定意見」を排除したという事になります。憶測を重ねる危険性は重々承知の上で書きますが、私は番組スタッフがUFOを呼ぶとするO氏に信頼を寄せすぎた(極端に言えば疑いを持たなくなった)ため、結論を寄せて行ったのではないかと感じています。

この番組を見た知人にはテレビでの検証を信じ切っており、飛行機の可能性を指摘した意見を紹介しても「テレビでは飛行機ではないと言っていた」と放送を鵜呑みしていました。また、ネット上では現場に居合わせた人のコメントも内容に整合性が取れてはいたものの、匿名掲示板での証言には信ぴょう性はないとの意見も散見されました。




「テレビは信じる・ネットは信じない」と言う傾向は仕方のない部分は確かにあり、ネットなどで積極的に情報を取りに行くことをしない人にとってはテレビの影響力はまだまだ大きい事が分かりました。だからこそオカルトなどの不思議現象を扱う番組作りは慎重であってほしいと考えています。少々きびしい言葉になりますが、検証と銘打ち大規模な検証を行った割に真相に近づけないままの決着は残念です。

最後に皆さんにはオカルトの真贋を語る上で「信じる=尊い」「疑う=卑しい」と言う軸で語ることの危険性を理解して欲しいと思います。疑うと言うプロセスを抜きに信じる事こそ避けてください。

(投稿:SHIMADA ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Martin Str / PIXABAY


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