スピリチュアル

「のっぺらぼう」

こんにちは いつもアトラスラジオ楽しく聞かせて頂いてます。

これは私が20歳代の時に話です。今から25年くらい前になります。

私は当時、大学生で山口県の大学に通ってました。私は小学校から仲のいい同級生が2人いまして、一人は香川県の大学に通って一人は福岡県に就職してました。

私達は年に一回、香川県に集まり、4~6日くらい泊まり込んで遊んでいました。麻雀したり、心霊スポットに行ったりしてました。

香川県の友達のO君は元々霊感がありました。私は一年くらい前に交通事故で死にかけて、それから徐々に霊感が身に付いて来ました。

その日の晩は「お寺に行こう!」と言いました。

O君曰く、その寺には大きな蛇の霊がいると言ってました。私達はその寺に夜中の1時半くらいに行きました。

お寺の駐車場に着くと、車が一台ありました。

「あれ? なんで車が?」

不思議に思いましたが、気になりながらお寺の奥に行きました。一通り廻りましたが、とくに何もなく入り口に戻ってきました。




戻ってきたら、まだ車がありました。気になりはしましたが、声をかけるのも気がひけるので私達は車に乗り込み駐車場か出ました。

駐車場から出てすぐに、電話BOXが目に止まりました。

お寺の駐車場に電話BOXあり、夜中に電話BOXの灯りが煌々としてました。来た時には誰も入っていませんでしたが、そのときは人が入っているのです。

「これはあの車の人だな。」と思いました。

電話BOXの中には修験者のような、お百度参りの人のような白装束の男がいました。

見た瞬間になんかヤバい感じがしました。私は怖かったので、目を合わせないようにしてました。

しかし最後に男の顔を見てやろうと思い、すれ違いざまに思い切って顔を見ました。

すると男の顔が何も無いのです。

どういう事かというと、目鼻口がないのです。ビックリしました。『え!? なんか見間違えたのかな?』と思い、O君に「なんかさー、電話BOXの中に人いたよね、あれ顔がなかったように見えたけど、そんな訳ないよね」と言いながらも自分でも変なこといってるな、と思いました。

しかし、O君は「俺も見んかった」と、ボソッと言いました。

そもそも夜中電話BOXで上そもそもから照明が当たり、顔が見えないことはあり得ません。彼は正面を向いてましたが、顔に影が無いのです。

目のところが少しくぼんでましたが、薄っすらと影ができる程度で、まさに《のっぺらぼう》でした。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 Mさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 トイズストック / photoAC