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永久に不滅!!ミスタージャイアンツ「長嶋茂雄」のとんでも伝説

画像『さらばミスタージャイアンツ 長嶋茂雄全記録1958~2001 [DVD]

ミスタージャイアンツといった愛称で広く知られ、現役や監督を引退してもなお高い人気を誇る長嶋茂雄。魅せる野球を体現した彼の言動は、彼と現役時代を共にした人々や接触・交友のある人々からいくつも語られているが、それらは伝説と呼ばれるほどに特出しているものが多い。

選手時代の彼は、観客に“魅せる”ことを特に意識していたと言われている。自分の打席に入る前、待機中に行なう素振りが体をねじらせるほどに大げさで、誰もがバッターよりもそちらに気が向いてしまったというもの、そして打席に入っても空振りの際は単にそれだけでは終わらず、空振りの反動でヘルメットが外れ飛ぶ演出を意図していたとまで言われている。

ホームランを放ってホームに到達する目前ではスキップをし、ピッチャーが投げた頭より上を飛ぶボールを打ってホームランにする、そのほかピッチャーが取るゴロを「どけぇ!」と制止し自分がキャッチして塁へ投球、結果アウトを勝ち取るなどパフォーマンス精神に溢れた活躍ぶりだった。


監督になってからも、湧かせるその言動は衰えを見せない。自チームの選手に知らせるためのサインが相手チームにバレバレであってもお構いなしであった。そして、彼の指導する際に発する言葉の表現も独特である。「バッ」「スーッと」などの擬音があまりにも多く、指導を受ける当人やその周囲の人々でさえよく理解できなかったそうだが、一説によると、松井秀喜と高橋由伸だけは彼の指導をしっかり理解できていたとも言われている。

このような独特の言い回しは、「鯖は魚偏にブルーと書く」「(“東京に住む”の過去形を問われて)I live in Edo」などの通称「ミスターイングリッシュ」と呼ばれる彼の表現スタイルの一種として語られる。

そのような彼のとんでも伝説の中で特に象徴的なものは、息子一茂の置き去り事件だ。彼が現役時代、一茂が幼稚園生であった頃のこと、後楽園球場に一茂を連れて行き自身の試合を見せたのだが、試合終了後、なんと一茂のことを忘れて置き去りにして帰宅してしまい家族に問われて初めて気づいたというのである。




この話は、いつの試合であるのはハッキリしておらず、「絶好調で気を良くしたまま帰宅した」あるいは「絶不調のため怒って帰宅した」、また家族から問われた際「どこか遊びに行ってるんじゃない?」と返答し、球場からの電話で思い出したという説が存在している。ただ、長嶋茂雄本人が実際にあったことだと証言しているため、事件自体は本当にあったのだろう。

置き去り事件は、今の時代からすればバッシング不可避の考えられない出来事ではあるが、こうしたことが伝説として語り継がれるのは、ひとえに時代の風潮と、何より長嶋茂雄の人柄(キャラクター)によるところが大きいのは確かだろう。

職業欄に「長嶋茂雄」と書く。バットを持たずに打席で構えた。ビートたけしをゴルフに誘いゴルフ場で彼から挨拶された際に「おぉ今日はゴルフですか。誰とですか?」と尋ねて立ち去ってしまった。など、彼ならそうしかねない、彼らしいという人物像の形成。

伝説を残す人物というのは、その人間像を確立させ基準にまで到達せしめた人物であるとも言えるのかもしれない。

【参考記事・文献】
長嶋茂雄の伝説と面白い話まとめ&天然な性格から生まれたエピソードは本物?
https://asuneta.com/archives/133177#toc2
長嶋茂雄、息子の長男・一茂と不仲。伝説の置き去り事件&次男・正興は一歩引いた対応
https://asuneta.com/archives/131835
一茂を後楽園に忘れた理由、歌舞伎を取り入れた守備…勇退20年のミスター伝説を「全部読む」
https://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/20210921-OYT1T50118/
伝説を生み出すエンターテイナー  ~長嶋茂雄エピソード集~
http://dogyamanet.web.fc2.com/col/columnnaga.htm

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(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)