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あなたの知らない「オノマトペ」の世界 「ふわふわ」「グリュン!ドゥルン!」な快感って…??

 ATLASニュースをご覧の皆様は「オノマトペ」をご存じであろうか。 

 オノマトペは日本語で「擬声語」といい多くの場合は副詞として使われるが稀に形容動詞としても使われる。もっとも堅苦しい説明よりも「ドキドキ」や「ガラガラ」「チリーン」といった擬音をわざと日本語に直した表現といった方が理解しやすいと思う。

 オノマトペには「もやもや」や「ニヤニヤ」「シーン」といった本来であれば言葉では表現不可能な擬音(擬態語)も扱う事ができるため、令和になった現在も新しいオノマトペが開発され続けている。

 オノマトペがいつ頃から意識して使われはじめたのかは不明だが、日本史上最も古いオノマトペはなんと「古事記」にまで遡るという。

 古事記には「こをろこをろ」という表現が出てくるのだが、これは「矛をかき混ぜる動作」を表したものであるという。

 古事記は西暦712年の発行であるため1300年以上も前から日本に存在していた事になる。表現の歴史においてオノマトペは古くからその効果が期待されていたという事だ。

 なお、一般的にオノマトペは関東地方よりも関西地方で発達した文化とされる事がある。
 現在では関東でも一般的となった「ごっつい」「コテコテ」「ボチボチ」「やいやい」といった擬音は関西圏から生まれたオノマトペである。

 所説あるが、関西圏で個性豊かなオノマトペが生まれた背景には彼らが「笑い」の可能性を広げた事が挙げられるという。

 現に明治から昭和初期に活躍した関西の落語家の初代・桂春団治は落語の中にこれまでに無かった新しいオノマトペを落語の中に入れ込み人気を得ていたという。

 春団治のオノマトペには小便の音を「ササラーサーラーサー」、板塀を壊す音を「ベリバリボリベリ」、扉を開ける音を「ガラガッチガッチ」と独創的な擬音を多数作り上げていた。

 もっとも春団治の開発したオノマトペは独創的すぎるものが多く一般的に広まったとは言い難い。だが、春団治流のある意味「漫画的」な落語は大正~昭和の頃には関西のラジオ局で毎日のように放送されていたため落語に限らず多くの文化に影響を与えている。

 その代表格は漫画家の手塚治虫であろう。

 手塚治虫は漫画に静音を表す「シーン」をはじめて漫画に導入した人物として知られており、オノマトペに関しては人一倍関心があったという。

 手塚は小さい頃から大の落語ファンであり、幼い頃に春団治の超独創的なオノマトペを聞いた事でインスピレーションを得ていた可能性は高そうだ。
 こと話芸については関西人および落語家がオノマトペの可能性を広げたようだが、近年では怪談のジャンルでも様々な試みが為されているようだ。

 稲川淳二は怪談の中にふんだんにオノマトペを用いており、「ぞーっと」「ドンドンドン!」「ぺたっ…ぺたっ…」といった擬音は既に一般化したと言っても良い。

 また、近年多くバリエーションが増えたのは「触感」に関するオノマトペだろう。
「かさかさ」「ザラザラ」「すべすべ」といった古くから使われるものから、「もふもふ」「しょりしょり」「ぷるぷる」といった触感をダイレクトに伝えるものまで多数あり、触感に関するオノマトペはかなり数が生まれている。

 さてTENGAでは現在、「TENGA PUFFY」および「TENGA BOBBLE」という2種類の製品が好評発売中である。
 こちらの2種類に共通しているのは、特徴的な「触感」である。そしてその触感を伝えるための手段として、「オノマトペ」で使用感を表現している。

「TENGA PUFFY」はマシュマロのようなハイグレードなスポンジをさらさらコーティングで包み込んだ繰り返し使える「ふわふわ」なホール。ふんわり優しく包み込む「ふわふわ」が魅力のこの商品は、まさに「ふわふわ」としか表現のできないTENGAの「優しすぎる」新機軸である。

 3種類のラインアップにはそれぞれ、「とろふわ」「ぷるふわ」「つぶふわ」という何とも魅力的なオノマトペで快感が表現されている。

 一方の「TENGA BOBBLE」は「グリュン!ドゥルン!」「ぼよん!ごろん!ばいーん!」という表現がぴったりな、弾むようなアクションが持ち味の商品。やわらかゲルで作られたホール内部を、高弾力のゴロゴロゲルが駆け巡るこの商品は、アトラクション感が抜群。
 超軟質ゲルと高弾力ゲルという極端に高度差のあるゲルが、これまで不可能だった新触感を実現。こちらも丸洗いでき、繰り返し使用が可能だ。

「TENGA PUFFY」「TENGA BOBBLE」どちらを選ぶかは各人次第だが、是非「ふわふわ」「グリュン!ドゥルン!」のオノマトペが本当に頭に響くのか確認して欲しい。

TENGA PUFFY
・製品詳細:https://www.tenga.co.jp/products/reusable/puffy/

TENGA BOBBLE
・製品詳細:https://www.tenga.co.jp/products/reusable/bobble/

(文:北島あいら 山口敏太郎タートルカンパニー)