世界中には様々なものから身を守るお守りが存在する。日本では寺社仏閣で購入できるものが一般的だが、海外に目を向けると役目も効能も様々なバラエティ豊かなお守りが出てくる。
そんな中、海外にて「弾丸を防ぐ」と言われるお守りを手にした男性が、お守りの “魔法のような効能 “を試してみたところ命を落とすという事件が発生した。
地元メディアの報道によると、この不幸な事件は先月末、ナイジェリアのバウチという町で起きた。ある呪術医がムハマドゥ・アリという男性に「銃声から必ず身を守れる」という約束でお守りを渡した。
彼はお守りの代金を呪術医に支払う前に、その効能の保証を得たかったのだろうか。アリ氏はなんと、お守りが本当に自分の安全を守ってくれるのかどうか確かめるために実験を行うことにした。
アリ氏は呪術医と他の3人の男とともに町の近くの森林地帯に向かい、お守りを身につけると魔術医にライフルで自分を撃つよう指示した。あまりにも無謀であり、あり得ない提案ではあるが、呪術医は断れば自分の評判が落ちると考えたのか、彼の誘いに従って本当に銃の引き金を引いてしまった。
当然ながら弾丸はお守りを突き破ってアリ氏の体に命中。通報を受けた救急隊員がすぐに現場に到着し、重傷を負ったアリ氏を病院に搬送したものの、彼の死亡が確認されたという。
実は治安が悪い地域ではこのような「銃弾に当たらない」「警察に捕まらない」といったお守りはそれなりの値段で取引されるほど人気だという。当然ながら本当に弾丸を防げるような力はないのだが、それでも一定の人気は保ち続けているらしい。
当局はその後、この呪術医と実験に参加した他の参加者を逮捕し、「このような魔法のアイテムの実験を行うと、同じような悲劇的な結果を招く可能性がある」ことを住民に強調して伝えた。
A man has been shot dead in Nigeria’s north-eastern Bauchi state while a so-called bullet-proof charm – or “gun medicine” – was being tested on him by a traditional healer, police spokesman Ahmed Wakil has said.
Source BBC#CoozeFMNews pic.twitter.com/naFQhcERBc— 91.2 Crooze FM (@912CroozeFM) November 9, 2023