シベリア奥地に存在するカルト教団の村の航空画像が、SNSで投稿されて話題となっている。
その村は、シベリアの山奥深くに突如として開けた空間として存在する「太陽の町」と呼ばれる場所だ。その名の通りとも言うべきか、その村の形状は地上絵のようにいびつな円を描いた道と、そして中心から放射状に伸びた直線の道とが重なり、数十軒の家やその他の建物が確認できる。
画像をX(旧Twitter)に投稿したユーザーは、「我々が思い浮かべるヤバい村の100点満点の仕上がりすぎるじゃないか。」「間違いなく帰ってこれないであろう感がすごい。」とポストし、興奮を抑えきれない様子であった。
「太陽の町」恐るべきはこの立地。
間違いなく帰ってこれないであろう感がすごい。 pic.twitter.com/MLHzZVmNuh— toshibo|廃墟と写真 (@JIYUKENKYU_jp) September 4, 2023
1万を超えるリポストと6万件を超えるいいねによって、瞬く間に話題となったこのポストには、
「ハイキングコースに分類されてますが罠としか思えませんw」
「〇ザー2でこんな感じの村あったな」
「毎日が奇祭みたいなもんだろうな」
「今度ロシア行くから行ってみようかな」
等々さまざまな反応が寄せられ、ユーザーたちの関心や愉快な妄想をはかどらせた。
この「太陽の町」は、”シベリアのイエス”と呼ばれるヴァサリオンという男性が、およそ2000人の信者とともに暮らしている。1990年に設立されたこの教団の正式名称は「Church of Last Testament」。世界的には5000人もの信者がいるという。
教団の戒律内容は、肉を食べない、酒を飲まない、タバコを吸わない、という一見すると温和なものであるが、一方では薬物による治療を禁じている。エイリアンの存在を信じ、そして世界の終末を待つという。職業訓練なども行なわれ、信者たちはみな大工の教育を幼いころから施され、村外での建築で収入を得ている。
“信者たちだけで生活する怪村”というたぐいの話は、都市伝説などでも見受けられるものではあるが、冬にはマイナス50度にも達するシベリアの奥地に、これほどまで生活の基盤がしっかりと整備されているというのは驚きである。
church of last testamentというカルト教団、シベリアの奥地で共同生活しながら、季節の行事を大事にしつつ静かに終末を待つ、という大人しいドグマですごく興味あるw pic.twitter.com/5K7PcX7wqp
— 708 (@td708) May 3, 2020
(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)