2017年3月9日、エジプトとドイツの考古学チームが今からおよそ3000年前のものとみられる巨大な像を発見した。
見つかったのは古代ファラオをかたどったと見られる像の頭部と胸部であり、各部の大きさから考えると全身揃った場合の高さは約9メートルにもなると考えられている。
この巨像はアイン・シャムス地区の住宅地に存在する沼地から出土した。この地域はかつて古代エジプト王朝の太陽神礼拝地だったヘリオポリスの一角であり、紀元前13世紀にはラムセス2世の神殿が近くにあった場所とされている。
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Ancient Egyptian statue not Ramses II but Psamtek I
当初はラムセス2世ないしは3世のものだと考えられていたが、胸像の背中部分に彫られていた古代エジプト文字を解読した所、紀元前664年~610年に統治したエジプト第26王朝のプサメティコス一世の可能性が高いことが判明している。
現在、この像はエジプトのギザにて今年5月に開館した大エジプト博物館にて保管・展示されており、また体の他の部分が見つかる可能性も高いとして継続して発掘調査が行われているという。
近いうちに巨大なファラオ像の全体像が明らかになる日が来るかもしれない。
(加藤史規 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©euronews (in English)/YouTube