大予言者といえばノストラダムスだが、あの万有引力を発見したニュートンも実はオカルティストの側面があり、歴史的な事件には規則性、暗号性があると思い込んでいた。
驚くべきことに人類滅亡の予言もしているのだ。
ニュートンはエルサレムのユダヤ教寺院を測定し、その数値と旧約聖書のダニエル書から予言を解読していたという。ニュートンの予言についての著作を記したFlorian Freistetter氏によると、「ニュートンは宗教的テキストの研究に多大な時間を費やし、過去の出来事の年表を作成して、それらのすべての記事を分類して整理しようとした。
彼は未来の出来事が既に神によって定められていると確信しており、実際にニュートンは聖書からいくつかの予言と変革の起きる期間を導き出した」と述べている。
ニュートンは、聖書のテキストを幅広く読んで研究した上で、世界は「リセット」され、地球は再び「神の国」になると考えていたようだ。『エホバ・サンクトゥス・ウヌス』という著作にて、ニュートンは次のように述べている。
「2060年が新しい始まりの年になるだろう。それは恐らく戦争と災害を伴うが、最終的には新しい神聖な時代が始まることになる」
他にも終末の前にユダヤ人が聖地に帰るなど、いくつかの内容が記されていたようだ。
これらの予言はニュートンの手によって記述され1936年にサザビースに出品、ユダヤ人の金持ちが購入し、イスラエルの国立図書館に保管されていた。2007年、ユダヤ国立大学図書館の手によって公開され、世界に波紋を呼んでいる。
思い返せば、あのエジソンも晩年は霊界ラジオの製作に没頭したりしている。偉大な発明家や学者の一部にはオカルトチックな方向に進む人物もいるようである。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Isaac Newton (1642-1727)の肖像.This a copy of a painting by Sir Godfrey Kneller (1689)