業界のウワサ

桂歌丸追悼特番、「ポケモン」ネタ炸裂!洒落?それともライバル視?





7月12日、日本テレビで今月2日に亡くなった落語家の桂歌丸さんを偲ぶ特別番組『ミスター笑点 桂歌丸師匠追悼特番』が生放送された。

スタジオには春風亭昇太、三遊亭小遊三の笑点メンバーのほか、歌丸夫人の富士子さんのほか家族が招かれ故人を偲んだ。

番組では懐かしの映像とともに「ミスター笑点」と呼ばれた歌丸師匠の功績を振り返り、ラストには笑点メンバー全員が天国にいる歌丸師匠へメッセージを送り約2時間の生放送を終了した。

なお、本番組は緊急追悼番組という性質ゆえか、出演者のスケジュール調整には無理が生じていたようで、番組開始35分ころには林家たい平が他の仕事(落語寄席への出演)のため退席していた。また、テレビを見ている視聴者側もスケジュール調整に苦労したとの逸話がある。




この日は木曜日で、本来は『笑点』の放送はない曜日であったため、普段は別の番組を見ている視聴者や多くの家庭でチャンネル争いが偶発していたというのだ。特にテレビ東京では人気テレビアニメ『ポケットモンスター』の映画公開記念の特別番組が放送されていて、『ポケモン』と『笑点』という二代長寿番組が真っ向からぶつかり合う形となってしまった。

また、俗にポケモン世代といわれる20代には、「笑点の司会」といえば、先代の三遊亭圓楽ではなく桂歌丸(歌丸の司会は2006年~2016年)が思い浮かぶ世代だったため、Twitterでは10代~20代の若い世代で「ポケモンを見るか笑点を見るか」で大きな葛藤があったようである。




その一方、『笑点』では裏番組がポケモンだったことを意識してか、過去の大喜利VTRで「ポケモン」がネタに使われた問いを放送していた。それは「回答者がサンタの格好をし、子供に何か欲しいかを答える」という問題で、楽太郎(現:円楽)が隣の歌丸を指して「今アメリカで流行っているポケモンよりもっとスゴいのあげようか。隣にいるボケモン」と歌丸をこき下ろすネタを放送していたのだ。

膨大な笑点のアーカイブの中から、わざわざポケモンネタを選んだ理由は不明だが、事情を知っている人には思わず「ニヤリ」とする瞬間であったのは間違いないだろう。

(文:パンダ・レッサーパン・ダグラフ ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)

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