山の中に安置されていた謎の小人のミイラ「ワイオミング州のペドロ」VOL.1より続く
周囲の人間は彼らが発見したミイラを本物だとは思わなかった。見せ物にでも使うつもりで作った出来の悪いねつ造品だと決めつけ、山脈で発見したという彼らの話を信じるものは少なかった。
アメリカ中の学者たちがこのミイラを調べに訪れたが、彼らもまた偽物だと判断した。
1950年にアメリカの自然史博物館のヘンリー・シャピロ博士によるX線調査が行われた。当初博士も、どうせ複数の動物を繋ぎ合わせたものだろうと考えていた。
だが、調査を行ってみると、骨格に繋ぎ合わされたような痕跡は見当たらず、それがひとつの個体のミイラであることが明らかになった。
いつ頃のミイラかは不明なものの、博士は65歳ごろの男性のものではないかと考えた。この調査では不自然なものも発見されている。
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体の大きと比較して不釣り合いなほどに大きい犬歯が生えており、博士はまるでヴァンパイアのようだと語っている。さらに、内蔵もすべて消失していることがわかった。
博士は頭部や鎖骨、背骨が損傷しており、頭部に重い打撃を受けたことが死因だったのではないかと推測している。この調査で分かったのは「ペドロはこれまで発見された人類とは似ても似つかない未知の存在のミイラであり、殺害された可能性がある」という異様なものだった。
大昔の人々が地球外生命体と遭遇し、殺してしまったものをミイラに加工して埋葬したものだったのだろうか。
(※続く)
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 ©Mystery History YouTube