UFO・UMA

箱のような体に細い4本足が生えている?爆弾生物「テラソット」

アメリカの荒野には、かつて「自爆する生物」が住んでいるという伝説が存在していた。

大きさは1.8〜2.4メートルほど、棺のような四角い体をしており、そこから細く長い4本の足が生えているという。群れで行動するようで、紹介されている書物の図版には箱のような見た目の生物が一列になって歩いている様子が描かれている。体の割に足が細いせいか姿勢が不安定で、前後左右にふらふらと揺れながら歩いていくとされている。

この生物はカリフォルニア州のフューネラル・マウンテン一帯に生息するとされており、モルモン教徒の人々が移動中に目撃したという。移動する先々で見かけたので観察してみたところ、基本的には緑の豊かな草地に住んでいるようだが、時折群れでの移動を行う。

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Cryptids and Monsters: The Funeral Mountain Terrashot





恐らく新たな草地を求めてのことと思われているが、彼らが道中で砂漠や荒れ野に入った場合、悲惨な未来が待っている。どういった仕組みになっているのか、彼らの体は熱に弱いようで、砂漠に足を踏み入れると、焼けた砂の熱で急速に膨れ上がり、ダイナマイトのように爆発してしまうのだという。

テラソットが爆発した後にはクレーターのような大きな穴が開くそうで、その後もテラソット達の列は砂漠の中へ続いていき、次から次へと爆発していくのだそうだ。爆発すると分かっていて砂漠の中に入っていくようにも見えるため、群れの数を調節しているのではないかとも思われていたらしい。

この生物は19世紀末から20世紀頭にかけて信じられていた、当時の都市伝説の生物の一つであった。まだまだ知られていない場所も多かったアメリカ大陸、どこかにこのような不思議な生物が潜んでいるのではないかと考える人も多かったのだろう。

(田中尚 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)