中央区日本橋箱崎町10-7 に鎮座するのが高尾稲荷である。
関連動画
高尾太夫稲荷神社
吉原の三浦屋四郎左衛門お抱え、二代目高尾太夫の頭蓋骨と頭髪が御神体として祀られている。
百姓長助の娘として、高尾太夫は野州塩原塩釜村で生まれ、若干19歳であったが、和歌や俳諧に長じ、書も達筆で諸芸にも通じるような、比類のない存在として人気を誇った。
仙台藩主・伊達綱宗候(伊達政宗の孫)に身請けされたが、 既に意中の人がいた高尾は一切綱宗になびかなかった。
そのため激怒した伊達候により隅田川の三又(現在の中洲)あたりにて、船の上で切り殺され水中に遺体は遺棄された。
その後遺体は引き揚げられて、付近で庵を構えていた僧の手により、神霊高尾大明神が祀られた。
以来、高尾に同情した江戸っ子たちによって昭和初期まで神社の門前は賑わったという。
女性の強い味方になってくれる高尾太夫さんに是非お参りしてはどうだろうか。
アトラスでは過去記事において、関西で名を馳せた吉野太夫ゆかりの赤門に関して記事にしている。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Wikipedia 「君は今駒かたあたりほとゝきす」(月岡芳年『月百姿』)
画像&動画 ©山口敏太郎