先日、マレーシアにてこれまでに見たことのない生物の姿が動画に撮影され、ネット上に上げられて話題になっている。
問題の生物は全身にほとんど毛がなく、ピンク色の薄い皮膚で覆われているようだ。しかしカメラが頭部に回ると、顔は人間の生まれたての赤ちゃんによく似ており、頭部にはまばらに頭髪のような短く黒い毛がまばらに生えている。顔がアップになるシーンもあるのだが、閉じられた目には長いまつげがあり、口からは長く尖った犬歯が飛び出ている事がわかる。細い手足の先には小さくも鋭い爪があり、尻には長い尻尾も備わっている。さらに、動画をよく見るとこの生物は弱々しく鳴き声も上げているようだ。
よく、奇形で生まれてしまったり毛皮がない状態になった生物が、普段とは似ても似つかない不気味な姿になってしまうため、未確認生物やエイリアンの胎児などと見なされる事も少なくない。
アトラスでもエイリアンの胎児とされる不気味な生物について、正体はシカの胎児だろうと報告した事がある。だが今回のケースでは、奇形の生物にしては毛がまばらに生えていたり、まだ生きているようで刺激に反応を見せるなど、これまでのケースとは違う点も多くある。果たして、この生物は何なのだろうか?
こちらの動画はマレーシア西部パハン地域で撮影されたものであり、「人間の頭部を持つ小さな生き物が発見された」という通報を受けて警察が出動、問題の生物を回収したため現在の消息は不明とされている。この動画は不気味な生き物が回収されてしまう前に撮影されたものが流出したのだろうか。
だが、パハン地域を管轄している警察は、このような生物を回収したという記録はなく、また同様の生物が出たという騒動や通報も無かったと証言している。警察も捜査した結果、問題の生物がオンラインで販売されているシリコン製の「狼男の胎児」をコンセプトに作られた精巧なおもちゃである可能性が高いことまで突き止めていた。
恐らく、動画を見たり実物を見せてもらった人々から噂が広がり、未確認生物が発見・回収されるという騒動まで発展したのではないかと考えられている。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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