オーストラリアはメルボルンのビーチにて、若者が謎の生物に襲われた!?とする事件が発生。現状、海洋生物の専門家も不可解な現象に首を捻っているという。
被害に遭った10代の青年Sam Kanizayは、先週の土曜日にサッカーの試合をした後、冷やすために近くのビーチの波間に足を浸けていたという。約30分後、彼は足に痛みを感じて水から上がり、足についた砂のようなものを払い落とした。だが、彼の足には無数の小さな穴が開いており、大量に出血して赤く染まっていたという。帰宅後、両親はすぐに彼を病院に連れて行った。
病院のスタッフからどんな種類の生き物が怪我の原因になったのか分からないと言われた青年の父親は、翌日の夜にネットを持参してビーチを浚ってみた。すると、ネットの中には危害を加えた可能性のある非常に小さな生物が捕獲されていたのである。
現地の海洋生物研究機関ドルフィン・リサーチ・インスティチュートのエグゼクティブディレクター、Jeff Weir氏は、彼がフトヒゲソコエビ科の非常に小さな甲殻類によって攻撃された可能性があると考えている。
問題の生物は日本の近海にも棲息しているもので、非常に頑丈な顎を持ち肉にかじりついて食べたりするため、大量に噛まれた結果出血してもおかしくないという。
しかし、クイーンズランド大学の寄生虫専門家であるトーマス・クリブ氏は、問題の生物によってここまで大量の出血が引き起されることは非常に珍しいと語っている。そもそもフトヒゲソコエビが人に危害を加えるケースはなく、丈夫な顎を持っていたとしてもあそこまで出血するほど深い傷を負わせられるとは考えられないという。
ではなぜ彼は大量に出血してしまったのか。もしかすると他にも何らかの要因があったのか?現状では不明だという。
なお、少年の傷は適切な処置が行われ、長期的な健康被害もないという。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)