怪談の中に、「生きている人形」というパターンの話が存在する。魂が入っているのか、ひとりでに動いたりして持ち主に危害を加えるというものだ。そんな怪談に出てくるような人形が実在した!?として話題になっている。
問題の人形は、イギリスはノーフォーク州キングスリンに住むある一家の母親がわずか3週間前に3体セットでチャリティーショップから購入したもの。
だが、それ以降一家は奇妙な現象に悩まされることとなる。
家に人形が到着してから1週間後、彼女の夫は朝起きた時に右足に不可解な傷がついていた事に気がついた。そして週末に友人が、彼女が購入した人形に「何かが入っている」と警告。気味悪がった二人は人形を箱に入れて仕舞っておく事にした。
しかし、何日かして箱を開けて人形を見てみたところ、誰も触っていないのに白いドレスの人形は動いており、しかも明らかにネックレスが外されていたのである。二人は相談して、再び人形を箱に仕舞うとeBayに売りに出すことに決めたという。
母親が人形を購入したのは単純に、豪華な見た目の割りに5ポンドほどとかなり安かったからだったという。購入直後に人形を確かめてみたが、特に変わった所はなかったそうだ。また、彼女らが夫の足の傷が人形によるものではないかと思ったのは、足や体が届く範囲に傷をつけそうなものが無かったことと、傷がまるで小さな手か爪によるもののように見えたためだという。
ちなみに、箱に封印してからも異変はおき続けているとのこと。煙探知機による警報が鳴り続けたり、ある夜に床板がはじけるような怪音が響いたり…。
持ち主である一家は早く手放したいと思っているそうだが、今のところまだ買い手はいないとのこと。かなり強力なこの曰く付きの人形が誰かの手元にわたる日は来るのだろうか?
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)