世界を代表する未確認生物、イギリスはネス湖のネッシーの動画が久々に撮影されて話題になっている。
問題の動画は今月7日に観光でネス湖を訪れた旅行客のグループが撮影したもの。彼らはネス湖の周囲を散策中、湖の中に奇妙なものが突き出ているのを発見、慌てて手にしていたカメラで撮影を試みたという。
動画には、確かに湖面に突き出た黒い物体が映っている。岸からは離れているため、細部を確認することは出来ないが、鎌首をもたげたヘビのようなシルエットは確かにネッシーを思わせる。この後、撮影者らのグループはより岸に近い所へ移動して問題の物体を探そうと試みたが、数分で水面下に潜ってしまったのか、姿を消してしまっていた。
撮影者の男性は、「ネッシーの存在は信じていないが、目撃したものの正体を知りたいと思って動画を公開した」と証言している。
この動画が公開された後、久々にネス湖でネッシーらしき影が目撃されたとしてネット上で話題になった。
しかし一方で、正体に関して懐疑的な見方やトリックを疑う意見も出てきていた。CGではないかとする意見もあったが、こちらは波に揺られていることや、物体の影が水面に映っているので何らかの実体があるものなのは間違いないと見られている。そこで小型の潜水艦やおもちゃを浮かべて撮影したものではないかという意見も出てきていた。有名な「外科医の写真」ことネッシーの代表的な写真が同様の方法で撮影されたトリック写真であったからだ。
実際のところはどうなのかというと、現地でネッシーを観察・研究しているグループによれば流木である可能性が高いと見られている。動画では、甲板に人が乗っている中型のボートが問題の物体に近づいていく様子も映っているが、実際に何らかの生物が頭を出していたのだとしたら、ボートの人物が気づいて近づいてもおかしくない。また何らかの生物であれば、ボートそのものを恐れて逃げてしまうだろうと思われるからだ。また、想定されているネッシーの大きさに比べて問題の物体が非常に小さい点も、ネッシーの可能性を否定するものだとしている。
現地では、そろそろネス湖周辺が散策するのに良い季節になってきたため、観光誘致の話題作りで撮影されたものではないかとする少し冷めた意見も出てきている。
ともあれ、長年世界中の人々の間に信じられ、話題になってきたネッシーの話題が出てくるのは非常にありがたい事であると現地の人やUMA研究家らは考えているようだ。もしかすると、この後もネッシーの目撃証言が出てくるのかもしれない。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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Loch Ness Monster Sighting 7th May 2017 About 9am