「猫を電子レンジに入れてはいけないという注意書きが無かったので、猫を電子レンジに入れて暖めた」という話がある。
これが実話なのか都市伝説が一人歩きしたのか不明だが、実話だとしたら何とも鬼畜じみた行為だ。しかし、今回ご紹介する事件は更に常軌を逸脱したものである。なんと、生後14か月の赤ちゃんを電子レンジで暖めた母親がいるのだ。
2002年、アメリカのアラバマ州プラットビル市に住むメリッサ・ライトは何を思いたったのか生後14か月のアシュリーちゃんを電子レンジの中に入れた。そして、600wにセットして、なんと!アシュリーちゃんをチンしたのだ。
アシュリーちゃんの父親は帰宅すると、電子レンジに入った火傷だらけのプラットビル市ちゃんを発見した。我が子が電子レンジで暖められるなんて、前代未聞の惨劇に、どれだけショックを受けたことか・・・。
アシュリーちゃんは運良く、命をとりとめたが全身の60%を火傷し、内蔵にまで放射線火傷を負っていた。アシュリーちゃんは叔父叔母夫婦に育てられ現在は無事にハイスクールに通っているが、10年間も28もの外傷を患う闘病生活だっていたという。
メリッサは2003年に懲役25年の実刑判決を受けた。供述によると、「『彼ら』の声が聴こえてきて、アシュリーを電子レンジに入れるよう言われたの」 という。
では、『彼ら』とはいったい何者なのか?
母親の異常な行動は「てんかんの発作」だと診断されたが、いくらてんかんでも我が子を電子レンジに入れるような奇行は前代未聞で、どうも腑に落ちない。
筆者はメリッサが何かに憑依されていた可能性もあるように思える。
仮にそんなに深刻な精神病だとしたら、メリッサと子供だけを家に残した父親の行動に疑問も沸く。
アシュリーちゃんは「母親を愛してはいないが、憎んではいない」という。身体のみならず心に大きな傷を負いながらも、勇気ある優しい女の子に育ったようだ。
(深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS編集部)