グレイマンはイギリスはスコットランド地方に伝わる巨人である。
ゲール語で『灰色老人』の意味がある。巨人という説や、非常に巨大な幽霊であるという説がある。
彼らは月が昇る頃になると波間から現れ、切り立つ断崖絶壁や柱状に並んだ岩によじ登って頂きに腰かける。そして、互いに雷のような大声で話し合うとされた。
グレイマンは死が迫っている時に現れ、会話の内容は『死の予言』であるとされた。そのため彼らを見て、声を聞いてしまった人間は近いうちに死を迎えるとされた。
類似の波間から現れる死霊に「ブルー・マン」というものもある。こちらは肌の色が灰青色で、船を取り囲んでゲームに誘い、人間がゲームに負けると海へ引きずり込んでしまうと言う。
イギリスやアイルランドの海岸には、他にも巨人の伝説が残っている所が多数ある。例えばにコンウォールにはコーモランという巨人が棲み着いており、略奪の限りを尽くしていたが、後に人間によって退治されたという。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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