今年も残すところあと2日。新年を迎え、2017年をより良い年にするために、パワースポットとして名高い神社やお寺にお参りしてみるのはいかがだろうか。
川越八幡宮から北へ約10分程歩くと、大きなイチョウの木が見えてくる。「出世稲荷」のシンボルである。「出世稲荷」は天保2年(1832年)に京都の伏見稲荷大社より分社した神社で、伏見稲荷同様に五穀豊穣や商売繁盛・交通安全の御利益があり、その名の通り特に「出世」の神威顕著として知られる。不況と激動のこの時代において、大変ありがたいご利益である。
「出世稲荷」は別名「いちょう窪稲荷」と呼ばれ、鳥居の両脇には樹齢約600年、幹の太さが約7m、高さ28mの見事なイチョウの巨木が並び立つ。あまりに大きいので、全体の写真を撮るには少し離れなければフレームに収まり切らないほど。老木ながら樹勢はきわめて旺盛で、真下から見上げればその生命力に畏敬の念を抱くだろう。川越市の天然記念物にも指定されているご神木である。
一番の見ごろはやはり、その葉を黄金色に染める秋であるが、葉を落としジッと春を待つ冬の姿も凛として良いものだ。大地にしっかりと根付き、冬を耐え切り、夏には必ず青々と茂るご神木パワーにあやかれば、きっとどんな困難にも立ち向かえる活力が沸いてくるだろう。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)