都市伝説

不気味な奇病「うなずき病」その背景に生物兵器の影

 生物兵器とは物理的に人間を傷つけて殺す兵器よりも、ある意味効果的であるという。その歴史は古く、アメリカに移住してきた白人たちが伝染病の患者が使用した毛布をネイティブアメリカンに渡し、大量殺人を行ったという事例に遡れる。我が国ですら、戦前は政治犯にウイルス付き寝具を与えて合法的に殺害したと指摘されているぐらいだ。ゆえに歴史は古く、確率が高い兵器だといえる。

 2000年以降、せきが続く「百日ぜき」の患者が増加している。三種混合ワクチンの導入・普及で患者は激減したはずが不自然な増加を見せているのだ。これはあまりにも奇妙な現象である。

 2000年代前半に上智大学に蔓延した「はしか」と並び、「百日ぜき」はウイルス兵器だという都市伝説がある。国立感染症研究所の調査によると、もはや「百日ぜき」は乳幼児の病気ではなく成人患者の割合が40%を超えるこの「百日ぜき」が成人の間で増加すると経済損失は計り知れない。

 日本の経済崩壊を狙う何者かが、「はしか」や「百日ぜき」をばらまいているのであろうか。

 このように病気に纏わる生物兵器伝説は多い。

 エイズはアフリカで発生した病気であり、ジャングルが切り開かれ眠っていた太古のウイルスが、類人猿(ミドリザル)という媒体を経て人間に襲いかかったという解釈が一般的である。

 だが、不可解な点が幾つかある。太古からあったはずのエイズの症例が、80年代より前にないのは何故なのか?また、一般の人々ではなくニューヨークのゲイコミュニティーというマイノリティの間に突如出現したのは何故なのか?このような疑問が湧き出る
のは当然であろう。

 これらの疑問に対して、エイズには人工ウイルス、生物兵器であるという説がある。あくまで都市伝説に過ぎないが、欧米の薬品メーカーや諜報機関は「実験目的」「地球の人口削減目的」にもとづき人工ウイルスを作成していると言われている。致死率の高いエボラ出血熱も同様であるという。




 これら人工ウイルスの実験場はウガンダ共和国やスーダンではないかと指摘されている。そのアフリカ中部ウガンダとスーダンで、最近「頷き病」、或いは「頷き症候群」と呼ばれる奇病がアウトブレイクしている。

 New Scientistの報道によると、2011年夏頃に「頷き病」が流行し出してから犠牲者は増える一方である。何故か、小児児童のみに発症し、食事をするとよだれと鼻水を垂らしながら、激しく頷き出し、場合によっては死に至ってしまう。

 特にウガンダのキトグム、ペーダー地域で爆発的に広がっており、ベーダー地域だけで66人の子どもが死亡する悲惨な状態を引き起こしているのだ。

 内戦時該当地域で使用された生物兵器や化学兵器の残留化学物質が原因ではないかと推測されている。また違う説では、寄生虫による河川盲目症が原因ではないか、スペイン石油症候群の一種ではないかとも言われている。

 勿論、人工ウイルスの実験ではないかとも噂されている。

 現在、この病気が拡散しているエリアでは指導者・ジョゼフ・コニーを中核とした「神の抵抗軍(LRA)」が反政府軍として暴れ回っている。この組織は、元々1980年代後半にウガンダ北部で結成された信仰心をベースにしたテロ団体であり、多くの少年兵が採用されている。

 殺人やレイプ、児童誘拐などで国際的に非難されているが、勢力はまったく衰えていない。しかも、イスラム教原理組織のアルカイダとは協力関係にあるとも噂されている。彼ら破滅に追いやるためにアメリカ軍がこのウイルスを散布したのではないかという説があるのだ。

 また、あくまで都市伝説と予防線をはっておくが、このエリアに眠る地下資源に関して、アフリカで勢力を伸ばす中国に対抗し、アメリカが力を維持するためにこの人工ウィルスを拡散しているという情報がある。つまり、ワクチンや医療行為を餌に現地の住民を手懐ける深意があるというのだ。(勿論、単なる人体実験という説もある)

 不気味なことだが、この「頷き病」がウダンダで拡散したのは昨年の夏以降、アメリカ軍が参入し始めた時期と一致するのだ。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)