12月4日木曜日、神奈川県藤沢市湘南台で奇妙な雲が目撃された。
普通、雲と言えば綿菓子やちぎったパンのような、凸凹が多くいびつだがふっくらとした形状を想像しがちだ。だが、この日空に浮かんでいたのは、完全な球形の雲だったのである。
初めFacebookに投稿されたのだが、Twitter等にも掲載され、話題が話題を呼んでネット上で噂になっている。
中にはUFOが中に隠れているのでは?とする声もあったが、果たしてこの雲の正体は何だったのだろうか。
この雲に関しては、ネット上ですぐに気象に詳しい方々からの見解が寄せられ、レンズ雲(ないしは、つるし雲)の一種ではないかとする説が出てきた。球形に見えたのは角度の関係であり、離れた地域からはより薄く、本来のレンズ雲のような形状に見えたのではないかと言うことだ。
レンズ雲は気流の関係で生じるため、この雲が現れると天気が急変する前兆と見ることもできる。とはいえ、ここまで単独で綺麗な形状のものが出現することは珍しい。
このように変わった雲の目撃例は世界各地で報告されており、同じ日にはイギリスのウェールズ州の町、リールからトレイマルヒオンにかけて奇妙な「雲のドーム」が目撃されている。このドーム型の雲は何と地上に出現しており、町の一部をすっぽりと覆ってしまう形になっている。
だが、この雲の正体は霧である可能性が高いという。よく見ると地表に霧の層が出来ているため、渓谷や盆地で発生した霧の中に何らかの熱源が出現することで上昇気流が発生、霧をドーム状に押し上げたものだと見られている。
このように自然現象の中には、人為的や作為的な造形に見える物も多数存在している。それらを見極めていくと、中には本当に自然現象では結論が付けられない物、未確認飛行物体などが現れるのかも知れない。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)