麻取や警察の懸命な捜査活動や啓蒙が行われているが、薬物汚染の拡大が止まらない。
密売組織のターゲットは学生や主婦にまで広がっており、芸能人だけの問題ではなく、日本人全てが考える問題となっている。
筆者がまた30代だった15年ぐらい前の話だが、雑誌の取材で密売現場に取材を敢行をした事がある。 まだ山口敏太郎の顔が割れてない当時だから出来たアボなしの危険な取材であった。
元ジャンキーの情報により、筆者は売人と薬物中毒者が接触する現場に張り込んだ。
それは総武線の某駅から五分ほど歩いた繁華街であり、学校がえりの学生や買い物中の主婦で溢れている現場であった。
Nというデパートの前に中東系の外国人が数名、たむろっていた。するとガリガリに痩せた幽鬼のような男が自転車に乗りながら登場し、男たちに目配せをした。
すると外国人の男たちは、デパートの横側の壁面にあった消防ホースの格納庫を開け、折りたたまれたホースの隙間から小分けされた白い粉を取り出し、現金と引き換えにその袋を渡したのだ。
覚せい剤の密売現場かと思い、男たちに拙い英語で突撃インタビューを敢行したが、激怒され取り囲まれたので取材は中断せざる得なかったが、非常に怖い体験だった。
故に清原元選手が北関東で薬物を購入したという報道を耳にした時、さもありなんと思ったものである。
有名人のジャンキーは都内ではなく、首都圏の中規模都市で売人と接触している可能性は高い。千葉県警や埼玉県警の積極的な取り締まりに、期待したいところだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)