10月21日午後2時7分頃、鳥取県中部を震源とする最大震度6弱の地震があった。
気象庁の発表によると震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.6、津波の心配はないという。
その後も現地では震度4以上の有感地震が発生している。
被害は鳥取市や倉吉市など複数の地域で家屋の倒壊などが発生し停電が発生するなどインフラへの大規模な影響が発生しているが、幸いにして死者行方不明者はまだいない状態となっている。
日本海側で発生した久々の大きな地震だからか、今回の地震でも様々な噂が飛び交っている。
Twitterでは「鳥取で地震雲が発生していた」「地震発生を2時間前に予言した人が現れた」という情報が発生直後から注目を集めていた。
地震雲は地震が発生する前に、その予兆なのか奇妙な形状の雲が発生するという物である。
地盤が擦れあって発生する電磁波が雲にも影響を及ぼすため、断層に沿った直線上の奇妙な雲が出現するとか、変わった形状のものが発生すると言われている。この地震雲ではないか、とされる写真は多くの人がSNS上に上げていた。
また「地震を予言した人」に関しても、確かにTwitter上にて「大きい地震が来る」と取れる内容の発言が存在している事が確認できる。
果たして、地震は予言されていたのだろうか?
だが、今回の地震に関しては幸い目立った大きな被害が出ていないためか、多くの人が冷静に検証を重ねており、偶然の域を出ない物が殆どではないかと言われている。
鳥取では9月末頃から震度3や2の地震が頻繁に発生しており、21日の正午過ぎにも震度4の地震が観測されていた。そのため、地元の人の間でもそろそろ大きい地震が来るかも知れない、といった噂が飛び交っていたという。
今回はたまたまタイミングが合ってしまったために「予言していた人が現れた!?」として注目される結果となったのではないだろうか。
また地震雲に関しても、多くの人が雲の検証を行っており、今回はそこまで奇妙な雲は発生していないのではとする冷静な声が多い。地震雲は前兆現象である可能性が高いが、まだ形状や発生条件に関しては調査段階であり明確な判断材料にできるものではない。
今年発生した熊本地震の記憶も新しい時に発生した地震であり、有感地震が頻発していると言う事から、熊本地震のように再びより大きな規模の地震が発生するのではないかと言われている。
まだ予断を許さない状況が続いているが、だからこそデマに惑わされないように冷静に考えて行動する事が必要になってくるのではないだろうか。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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※問題の予言ツイートをした方:恐らく偶然だった物と思われます