今年に入ってから、北朝鮮の弾道ミサイル・核実験がやけに多い。
今年1月の核実験に始まり、2月のテポドン2派生型の発射、8月24日の新型SLBM発射、9月の核実験そして10月15日の弾道ミサイル実験など国際社会の反感を買う中で、一向に態度を改めない北朝鮮の金正恩政権は異様な自信に満ちているようだ。
金正恩は「太平洋の作戦地帯内の米軍を全面的かつ現実的に攻撃しうる確実な能力をもつことになった」と豪語している。
今、北朝鮮で何が起きているのか?
東亜日報によると、北朝鮮はそれまで、「高速で大気圏に再突入する弾頭を高熱から保護する技術はまだ持っていない」と専門家に指摘されてきた。
しかしながら、昨今の情勢を分析して、軍事ジャーナリストの惠谷治氏、評論家の潮匡人らは、「北朝鮮は核兵器の小型化・弾頭化の実現に至った可能性は否めない」と指摘している。
そして、そんな北朝鮮の態度にどうやらアメリカが本気でキレたようだ!
情報筋が語るには、なんと、海外に居住する脱北エリートと韓国の主要な脱北者団体長が連帯し、CIAの援助の元で来年上半期に米国で「米国産北朝鮮亡命政府」を樹立する計画があるそうだ。
現在、幹部の頻繁な処刑や降格・解任にともなう萎縮効果により、北朝鮮の幹部・エリート層エリート層の亡命が相次いでいる。亡命政府は米国の拠点から北朝鮮の民主化運動に働きかけるという。
労働党委員長の秘密資金を管理する労働党39号室の高位幹部も亡命政府樹立に係わり、来年初めにワシントンで「北朝鮮自由民主亡命政府」の樹立を宣言する計画だという。
亡命政府は、政治的には自由民主主義体制を、経済的には中国式改革・開放政策を導入する綱領を採択しているそうだ。
実際に米国で北朝鮮亡命政府が誕生するかは、11月の米大統領選の結果にもよるだろう。ヒラリーは従来の米国型対外干渉外交を好むが、トランプは孤立主義で白人至上主義で移民・難民も嫌う為、米国産北朝鮮の誕生には好意的にはならないだろう。
しかし、CIAとアメリカ産グローバリズムのトップに君臨し、実質的に覇権を握るエリート層にとっては、何としても実現したい計画であろう。
今まで我が国の明治維新、「東欧革命」や「アラブの春」など、多くの国がグローバリズムを受け入れ「アメリカ的民主化」を遂げるように、CIAはエリート層の援助の元、背後で動いてきた。
もっとも、「民主化」とは聞こえが良いか、我が国では平和な260年間の江戸時代が終わってから結局帝国主義が台頭し、東欧革命は現在のクリミア紛争の一因になり、「アラブの春」はイスラム国を台頭させる要因になったがー。
彼らの次の標的は北朝鮮なのだろうか?
(深月ユリア ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)