電通の新入社員で残業100時間を強いられ自殺した事件を評して、武蔵野大学の長谷川秀夫教授がニュースサイト上で「残業100時間で自殺と情けない」と発言し、大学側が謝罪する騒動になっている。
長谷川教授は東芝の勤務経験があり、自らの経験を踏まえて発言したと釈明しているが批判の声が広がっている。
長谷川教授の大きな勘違いは、残業が滅私奉公を体現する美徳とされた昭和の価値観で判断した点にある。
現在の労働環境は、残業をできるだけ減らしオフタイムで得た趣味の経験や知識を、仕事に良い意味でフィードバックする時代である。あまりにも時代錯誤過ぎる。
また、今回の自殺ケースは単純に残業が原因ではない。
上司の言葉の暴力やパワハラが大きなウエートを占めている。このあたりの背景を汲み取って判断すべきであった。
このような前時代的な考え方の教授が勤務する武蔵野大学へのイメージも、今回の騒動で大きく下落してしまった。
(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)