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「電波少年」伝説 出川哲郎がシドニーのゲイバーで××された衝撃の回

『電波少年』シリーズは、1992年から現在は断続的に制作されているバラエティ番組である。日本テレビの90年代黄金期を支えた伝説の番組としても知られ、現在のコンプライアンスから見ると到底実行不可能と言えるような企画が多く行なわれていた。

有名なのは、松本明子によるアラファト議長と一緒に『てんとう虫のサンバ』を歌うというような「アポ無し突撃ロケ」、猿岩石やドロンズといった若手お笑いコンビによるユーラシア大陸あるいは南北アメリカの「ヒッチハイクの旅」、なすびによる懸賞で当選したものだけで生活するという『懸賞生活』などがあるが、中には出演者に危害が加わる危険なものも多数あった。

例えば、「若者を更生させる企画」において、松村邦洋がチーマー(いわゆる不良グループ)に注意をして連れ去られるといったことや、また別の企画ではチーマーに絡まれてた挙句に靴(当時の流行靴)を盗まれボコボコにされるといった事態にまでなった。

そんな中で、現在でも電波少年・伝説のヤバイ事件の筆頭としてあがるのは、出川哲郎がオーストラリアのシドニーで行なった企画だ。

その内容とは、「STOP ザ・エイズキャンペーン」と銘打ち、シドニーのゲイバーでコンドーム(番組内では松村のギャグにちなんで「バウドーム」と呼ばれていた)を配るというもの。

放送では、テレビカメラは離れた屋外での待機、出川一人でマイク音声のみの収録となっていた。そのゲイバーは1階で相手を見つけた後、2階でアレに至るというシステムになっていたという。

出川は、当初コンドームを来店していた客に配り、「ジャパニーズ・ホモ」「アイ・ウォンチュー」などと言って対応していた。配布については好意的に受け止められていたが、その後徐々に人が集まり始め、中には目の前でコンドームを付けて「カモン」と声を掛ける者まで現れ、出川は2階へと連れて行かれそうになってしまった。

音声では、「ノーファック!」などと叫び、スタッフの助けを要請するような発言もあったが、悪いことに、おそらくノーとストップを分けるべきところを彼がつなげて発言してしまったために、「ノーストップ!」(やめないで!)といった完全に誤解されるような発言までしてしまったことも災いした。

ついに音声では、「お尻ヤられてる!」との叫び声が入り、結果的に彼はとうとうコトに至るはハメになってしまった。

のちの彼の証言によると、ビリヤード台に仰向けで寝かせられ、手足を固定されて貼り付け状態にされたとのこと。「めちゃくちゃ痛かった」「ビリヤード台の天井の景色は忘れられない」と語るものの、スタッフは結局「その方が面白い」という理由から、全く助けなかったという。

【参考記事・文献】
https://newsee-media.com/denpashonen#i-4
https://kioku.tv/community/407/memory/1308
https://www.rbbtoday.com/article/2018/03/07/158747.html

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【文 ナオキ・コムロ】

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