2017年秋に石川県小松市で開催されたたカヌー・スプリントの日本選手権において、ドーピング事件が勃発した。
カヤックシングル(1人乗り)に出場した小松正治選手の体内から、禁止薬物が検出されたのだ。
その後、小松選手に対して出場停止処分がなされたが、本人は思い当たる節が全くないという。そこで連盟が中心となって再度緻密な調査が実施された。
すると、小松選手のライバルであった鈴木康大選手が、小松選手の飲み物へと故意に禁止薬物を混入したと自白。一転して鈴木選手が8年間の出場停止処分を食らう形になった。
それにしても、ライバル選手の飲み物に薬物を混入するなど、まるで昭和の少女漫画の嫌がらせのようである。
フェアプレーが浸透しているスポーツにおいて、ここまで卑劣な行為をするとは呆れてしまう。
そもそも、鈴木選手からの自白がなかった場合、小松選手が無実の罪で処分されていた可能性が高い。連盟側の管理体制にも問題があると言えよう。
アトラスでは過去に青酸カリ入りチョコレート事件、第二の帝銀事件など薬物混入事件を扱っている。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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