浜辺で共に灯油を被り集団で焼身自殺を行った女性たち…「神の花嫁」事件

昭和61年11月1日早朝、和歌山県和歌山市毛見の浜の宮海岸にて、複数人の焼死体が発見された。

海岸を散歩していた人が発見して通報し、現場からは亡骸が7体、いずれも20〜30代の女性の死体が見つかりいずれも灯油を頭からかぶっての焼身自殺とみられた。



捜査の結果、この女性たちはいずれもある新興宗教団体に入っていたことが判明した。

団体の名は「真理の友教会」。キリスト教系新興宗教団体で、教祖であった宮本清治は元国鉄職員だったが、「正しい人生を歩んで心を清める」「救いを死後の天国に求める」等を教義に掲げて昭和25年に設立した団体だった。

その後、順調に信徒を増やし教団設立から30年経つ頃には120人もの信徒を構えるようになっていた。

だが、昭和61年10月31日に教祖の宮本は病死。その夜に浜の宮海岸に近い集会所で信者たちによるお別れ会が行われた。

自殺した女性は宮本の妻と母、そして親類関係にあった若い未婚の女性5人。彼女ら7人はそのお別れ会の後に集団で命を絶ったと考えられた。




教祖の宮本の周辺には家族に加え、これら未婚の女性5人も一緒に暮らし、彼女らは教祖の世話をし生活費も工面していたため、他の信者らには「神の花嫁」と呼ばれていた。そして、この事件が起きる3年前には既に、彼女らは「先生のお世話をするのが神の花嫁の仕事。先生と天国へ行きます」という遺書と思しき手紙も残していたのである。

この事件は当時世間の注目を集め、マスコミ各社も「セックス教団」などと取り上げたため、後にこの宗教団体は解散に至っている。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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