崖に潜む魔神を退治した、アイヌの伝説に伝わる宝刀「マッネ・モショミ」 

 マッネ・モショミはアイヌの伝説に出てくる宝刀である。

 北海道の網走郡北見の美幌にあるコタン(アイヌの集落)に宝刀として伝えられ、大切にされていたという。

 さて、オホーツク沿岸にタンネシラリ(アイヌ語でtanne(長い)sirar(岩)、二ツ岩裏)という大きな崖があった。この崖の上には一人の魔神が住んでおり、様々な悪行を働いて人々を苦しめていたが、魔神のいる崖があまりに高いので誰も手を出せずにいた。

 そんな時、付近の住民が思いついたのが美幌のコタンにある宝刀マッネ・モショミであった。彼らが美幌コタンに言って訳を話すと、コタンの者達は快く彼らの宝刀を貸し出してくれた。

 


これで魔神を退治できる、と喜び勇んだのもつかの間、魔神は崖の一番高い所に陣取ってしまい、彼らは肝心の魔神のもとにたどり着く方法がない事に気づいてしまった。隣の岩から橋をかけ、渡ろうとしても魔神におられ、壊されてしまう。進退窮まった人々は、思い余って宝刀を魔神に向かって投げつけた。

 すると、宝刀は見事魔神に命中し、食らいついて魔神を殺してしまった。こうして退治することには成功したのだが、結局宝刀は誰も取りに行くことができないほどの絶壁の上に落ちてしまい、宝刀も最後には蛇に姿を変えてしまったという。

(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY




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