
今月28日、イスラエル考古学庁(IAA)は28日、パレスチナ自治区から出土した9000年前の新石器時代のものとみられる石の仮面を公開した。
こちらの仮面はパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のプネイ・ヒバーに存在するユダヤ人入植地の畑で今年始めに発見され、当局に提出されたもの。ピンクと黄みがかった砂岩で出来ており、目と口に該当する場所に穴が開けられている。
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IAAの考古学者であるロニット・ルプ氏は「仮面は非常に自然主義的で、頬骨と鼻の造形が確認できます。35年前にも同様の仮面が発見されましたが、さらに古いこの仮面は考古学的に素晴らしい発見と言えます」と語る。
IAAは、新石器時代の文化の重要な時期に作られたものとしており、「狩猟や採集に基づく古代の人々の営みが動植物の栽培から農耕へ移行するにつれ、人々の間には社会構造と宗教的活動の急激な変化が伴った。
その中で、祖先や神に対する崇拝や信仰が生まれたと考えられる。この石仮面も当時の宗教儀式に用いられた物だろう」と当局は述べている。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©AFP news agency/YouTube