「AKB48の峯岸みなみは何故メンバーとよく揉めるのか~について原稿を書いてくれませんか?」
ATLAS編集部からそのような電話をもらい、私は困惑した。
峯岸みなみといえば、現在はAKB48チームKのキャプテンを務めるメンバーでもあり、むしろチームワークを築く才能の持ち主だからだ。
例えば、第1期メンバーの小嶋陽菜も峯岸が間に入らなければ高橋みなみとは絶対に仲良くはなれていなかったと語っているし、他にも峯岸の動きによって仲良くなったメンバーは多い。彼女のコミュニケーション能力は凄いのである。(それゆえ、人見知りで知られるメンバーとして知られる渡辺麻友や柏木由紀などからも慕われている)
何故そんな峯岸にメンバーと揉めているという印象を持つ人がいるのか?
おそらく、それは峯岸のバラエティー番組での発言が原因だろう。例えば峯岸は、高橋みなみと喧嘩をしていたことがあり、指原莉乃にまで「たかみなとは口を利かないで」とお願いまでしていたことが以前あったことを番組で語っている。
最近も某番組で、ある後輩メンバーから「峯岸さんの時代は終わってる」と言われたことを明かしている。
「悔しくて。いつかこいつが売れたら言ってやろうと思ってるけど、まだ言ってない」と、その後輩メンバーが一般にはまだ知名度の無いメンバーであることも明かしていた。
ただ、これらは結局、バラエティー番組での発言、つまりネタなのである。
高橋みなみを無視していた件ももう和解した後だから番組で語ったのだろうし、後輩メンバーの名前を明かす時が来るとしてもそれはもうネタにしても問題ないと判断できてからになるだろう。
峯岸は指原莉乃の自身のスキャンダルもネタにしつつ、バラエティー番組で快進撃を続けていることも強く意識しているメンバーだ。峯岸もあえてメンバーとの不仲エピソードを出して、話題を集めようと仕掛けている。
だが、他のメンバーから峯岸への不満が聞こえてくることはほとんど無い。ファンの間では〇〇と〇〇は不仲という噂もすぐに生まれてしまうのだが、峯岸はそれすら無いのである。
つまり「AKB48の峯岸みなみは何故メンバーとよく揉めるのか~について原稿を書いてくれませんか?」というような依頼が来ること自体が峯岸みなみが仕掛けた作戦通りに世間が食いついたということなのだろう。
峯岸みなみ、恐るべしである。
寄稿:中沢健(作家・UMA研究家)