妖怪

社会風刺から生まれた?現代版子泣きじじい「オンブスマン」

 現代妖怪の中には、言葉遊びから生まれたのではないかと思われる物が少なくない。90年代にある地域で噂になった妖怪「オンブズマン」もその一つと思われるものだ。

 オンブズマンは、街中に出る妖怪だ。




 ターゲットを見つけると突然赤ちゃんのような鳴き声を上げ、かわいそうに思った人が抱き上げるとそのまましがみついて急激に自分の体重を重くさせ、押しつぶしてしまう妖怪だという。

 昔は山に生息していたが、今では街に降りてきて女子高生にしがみついたりするらしい。この街に降りてきた種類を特別に分けて『しみんオンブズマン』と言うそうだ。

 おぶさってくる妖怪は『おばりよん』や有名な『子泣きじじい』など色々といるが、こちらはさすがに実際の団体の名前から名付けられたパロディ妖怪だろうと考えられている。あくまで「出る」という噂しか存在せず、その習性もほとんど有名な『子泣きじじい』の話の焼き直しでしかないのだから。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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