【妖怪ウォッチ研究序説】冬場の名物?風と共に現れ人を切り裂く「かまいたち」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。

妖怪ウォッチ3で登場した古典妖怪の「かまいたち」は、昔からよく知られた妖怪で主に中部・北陸・甲信越地方に伝わっている。風と共に現れ、膝や足などの人間の体に傷をつけて去っていくとされている。このときの傷は非常に大きく、鋭利な刃物で斬りつけられたかのようにぱっくりと裂けてしまうのだが、不思議と斬りつけられてすぐは血も出ないし、痛みもないという。




一説では親子ないしは兄弟の3匹セットで行動すると言われ、初めの一匹が人を転ばせ、二匹目が人を斬りつける。しかし三匹目が薬を付けて立ち去るため、大きな傷でも血が出ず痛みがないのだ、とされた。ゲーム内でもこの説明がなされており、またアニメでは尾が鎌状になった小さな鎌鼬の兄弟と生活している様子も描かれた。大きな鎌を持ち、獣の特徴が出た少年のような姿で描かれているが、ゲームやアニメの設定はおおむね昔ながらの鎌鼬の特徴や伝承を踏まえた姿になっている事が解る。

昔は空気中に生じた真空の部分や小さな竜巻によって皮膚が傷つけられたために生じる、と言われていた。しかし真空に皮膚を裂くほどのエネルギーが果たして生じるのか、という点から冬季の乾燥時、衝撃を受けることで体組織が断裂する、いわば『あかぎれ』によく似た現象ではないかという説も唱えられている。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)




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