あれは人面犬のモデルか?山口敏太郎氏が目撃した怪奇生物「人犬」

夜遅く、ゴミ捨て場でゴミをあさっている野良犬を思わず追い払おうとすると、その犬がくるっと振り返って「ばかやろう」としゃべる。その犬の顔は、中年男性のものだった…というものが、昭和に噂になった妖怪「人面犬」だ。

90年代の「学校の怪談ブーム」でも登場し、正体はバイオテクノロジーで生み出された人工生命だとか、非常に身体能力が高く時速100キロで走ることが出来るなどといった噂がまことしやかに囁かれていた。もっとも人面犬はバイオテクノロジーなどの「理解できない科学技術」に対する根元的な恐怖から考え出されたものと見た方がいいようだ。




だが、そんな人面犬のモデルになったのかも知れない、奇妙な物と遭遇した体験を持つ人物がいる。本アトラスでも監修を行っているオカルト研究家の山口敏太郎だ。

山口が日本通運でサラリーマンをしていた頃、1990年代の話だ。当時、業務内容の関係で深夜勤務を行っていたある日の夜、氏が自宅を出て駐車場まで向かう途中、大型犬をつれた初老の男と会った。男は自転車に乗って停車しており、横では大型犬が地面をかぎまくっている。

至近距離まできて山口は驚愕した。大型犬と思っていたものは人間の少年だったのだ。少年は地面を四つんばいではい回り、首には首輪とリードがつながれていた。少年は山口と目が合うとすっくと立ち上がり、男の自転車の後部座席にのり、そのまま二人は立ち去ってしまったという。山口は、この時なんとも言えない恐怖を感じたそうだが、同時に「あれが『人犬』『人狼』といわれるものであろうか」とも思ったという。




『人犬』よりは『人狼』の方が耳にした事がある人は多いだろう。狼男のような、半分人間だが半分犬や狼のような姿をしている妖怪で、古くから世界各地で伝説の残っているものだ。この人狼は実在した人間がモデルになっているという説がある。多毛症等、普通の人より体毛が濃い特色を持った人は、その外見から獣とのハーフと見なされる事があった。

また狂犬病などの精神錯乱症状を引き起こす病気は、今まで普通だった人が獣のようにうなり声を上げ前後不覚の状態に陥るため、人でありながら獣のようになってしまったとして恐れられ、半獣半人の怪物となってしまったと見なされたのではないか、とされている。そして、狼が絶滅してしまった現代になって、人面犬へと伝説も変容していったのではないだろうか。

(監修:山口敏太郎 / 加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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