人に馴れず、きわめて凶暴な怪物「スウ」

17世紀イギリスの博物学者エドワード・トプセルの著作には奇怪な怪物の姿が図付きで説明されている。その怪物の名前はスウといい、新たに発見された土地である南米に住んでいるという。

スウは分厚く暖かい毛皮を持っているため、現地の人々に毛皮目的で狙われるが、非常にグロテスクな化け物で獰猛であり、人に馴れず飼育が不可能なので狩人らは罠をしかけて捕まえるという。




スウは敵に遭遇すると子供を背中に乗せ、幅広の尾で覆い隠すようにしながら素早く逃げる。一度スウを刺激した場合、その怒りは凄まじく目に入るもの全てを殺そうとするため、人も犬も近づけない。そこでスウのすみかから少し離れた場所に落とし穴を複数作り、そちらに追い立てて穴に落として捕まえるのだ。

これでもう逃げられないと悟ったスウは守っていた子供を自分で皆殺しにしてしまう。

これはスウが子供が人に捕らえられて飼い慣らされる事をよしとしないためだという。




そして近寄ってくる狩人らに叫び声や非常に不快な音をたてて威嚇する。だが、最後には殺されて皮をはがれ、死体はそのまま穴に残されるのだという。

子供を背中に乗せる様子はオポッサム等の動物の行動として確認されているものだ。それら異国の動物の習性や特徴から想像されたものがスウだったのではないだろうか。

(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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