過去の因縁と犯罪・事故の奇妙な一致

 本人気質の中には、今だに“因縁”や“祟り”、“因果”などをあてはめたがる部分もある。

 日本社会では、事故や事件があると、その事例に過去の因縁をあてはめて「祟りや呪いのウワサ」を流す傾向がどうしても抜けないのだ。




 例えば、池袋の通り魔事件と史跡・四面塔の不思議な関係は、池袋周辺で密かに話題となっている。池袋に四面塔という古い碑があるのだが、これは約280年前(享保年間)の通り魔・辻斬り連続発生事件における犠牲者に対する鎮魂碑として、地元住民が建立したものである。だがこの因縁の地で再び通り魔事件が起きる。

 1999年、池袋東急ハンズ付近の路上で、通り魔事件が発生し、10名の男女が包丁とハンマーで襲われた。四面塔によって封印されていたはずの、「通り魔」が再び復活してしまったのだ。

 また、アイヌ神話と現代の事故がシンクロし、地元で恐怖のウワサとなったこともある。平成8年2月10日午前8時10分頃、北海道余市町と古平町を結ぶ豊浜トンネル(延長1086m)に悲劇が起こった。体積約11000立方メートルの巨大な岩盤が突如崩壊、トンネル内を走行中の路線バス1台、乗用車2台が押しつぶされ、尊い犠牲が出てしまった。

 この衝撃的な事故について、地元では神様の祟りではとささやかれている。ちょうどトンネルの付近に「セタカムイ岩」(アイヌ語で犬神という意味であり、漁で遭難した主人を待つうちに、犬が岩になったという伝説がある)という岩があるのだが、また昭和の名優Tの自殺事件も、過去の伝説とのシンクロがウワサされている。




 様々な風聞がささやかれたが、一番大きな噂は「俳優Tの自殺は首塚の祟りである」というものであった。当時、Tは「麻布の首塚」付近に棲んでおり、彼の所有不動産が首塚の敷地に触れていたという。この麻布の首塚とは、関ヶ原の戦いで敗北した武将たちの首が埋められていると言われる史跡である。場所がはっきりしないのだが、数カ所ある候補地のうち某所とTの敷地が接触していたとウワサされている。この首塚の祟りであるがゆえ、Tは猟銃で頭部を吹き飛ばす方法で自殺したのだとされている。

 これは単なる偶然であろうか。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

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