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トリック…それともリアル!?アメリカUFO界二分した「ガルフブリーズ事件」

1987年11月、アメリカはフロリダ州ガルフブリーズにて、当時建設業だった地元在住の男性エド・ウォルターズがUFOを目撃し撮影したのち、奇妙な体験をするという事件が発生した。

UFOは全体的に発光しているのか白く、側面に存在する窓から灯りがもれ、下部から光が地面に照射されているのが写真から見てとれる。

この写真を撮影した直後、ウォルターズはUFOから発された青い光線を身に受け、体が麻痺し空中へ持ち上げられてしまったという。その後、問題のUFOは6か月間にわたってウォルターズの前に何度もUFO現れた。そして、おそらく宇宙人に拉致されたのではないかと考えられる記憶の欠落などが見られたそうだ。

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この事件は当初、写真がどのように撮られたのか解らない、トリックの痕跡が確認できないものだったため、ウォルターズの写真と体験は事実に違いないと考える研究家も多くアメリカのUFO界を二分する論争となった。

彼の調査を行ったUFO研究家のブルース・マカビー博士をはじめ、MUFON、FUFORが支持派に、CUFOS、CAUSが懐疑派となって検証が行われた。

だが、この事件は後に思いもよらない点から真実が明らかになる。撮影者であるウォルターズが引っ越した後、彼の家の屋根裏から写真に撮られたUFOそっくりのペーパークラフトが発見されたのである。




そこで写真を更に鑑定してみたところ、二重露光の跡が発見された。またウォルターズ自身について聞き込みを行うと、彼が過去に心霊写真を自作して近所の子供たちをこわがらせていたことなどが判明。彼はトリック写真を作るだけの技術を持ち合わせていたのである。

この検証と追及に対してウォルターズは「何者かの陰謀」であり「誰かが自宅の屋根裏に模型を画したのだ」と釈明したが、様々な点から現在ではウォルターズは信用を失っており、ガルフブリーズ事件もまた巧妙に仕組まれた偽装事件であったという結論が出ている。

(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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