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地獄に向かう穴が開いている?京都「六道珍皇寺」の井戸

地獄・・・人が亡くなった後、生前に犯した罪が重いものは落ちるとされている世界。小さい頃に「嘘をつくと地獄で閻魔様に下を抜かれるよ」と叱られたことのある人も多いだろう。子供向けの絵本や地獄を舞台にしたマンガなどが人気となり、ちょっとした地獄ブームが起きたのも記憶に新しい。

年明けに地獄を取り上げるのも不思議に思うかもしれないが、実は正月には地獄と縁の深い月である。1月16、17日は「藪入り」といい、江戸時代より田舎から商家に出稼ぎに来ている奉公人が休みをもらって郷里に帰省するという習慣があった。この藪入りの期間は地獄も休業状態になり、閻魔様も地獄の亡者たちを裁き責め苦を与えることも休むと言われていたため、閻魔様をお祭りしている寺社仏閣では藪入に合わせて行事や縁日を開くこともあった。




地獄の有名人といえば閻魔様であるが、主に亡者たちに責め苦を行うのは極卒鬼たちである。異形の鬼たちは多いが、中でも牛頭馬頭が極卒の代表格となっているのは人間たちがが生前に戦などで馬を、農耕で牛を酷使していた因縁が地獄では逆転して現れているといえるのではないだろうか。

そんな獄卒は特おり現世に現れることもあるとされており、平安時代の書物には現世で獄卒と遭遇した話が多数残されている。

逆に、実在した人物が生きていた時から地獄で働いていたという話も残っている。小野妹子の子孫であり、小野小町の親戚となる小野篁がそうだ。彼は現世でも嵯峨天皇に仕える高官であったが、夜は井戸を通って地獄に下り、閻魔様の補佐官として仕事を行っていたとされている。この、小野篁が地獄へ行くために使った井戸は京都の六道珍皇寺に現存している。興味のある人は参拝に行ってみてはいかがだろうか。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

※画像は六道珍皇寺HPより