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退行催眠によって判明した異星人とのコンタクトの記憶「シルマー・アブダクション事件」2

UFOと遭遇した結果、謎の数時間の記憶の欠落が存在している事が判明したハーバート・シルマー氏。彼の体験は非常に興味深いものであったため、UFO事件の調査機関「コンドン委員会」で調査されることになった。

「コンドン委員会」の9人のメンバーの前で、シルマーは心理学者の質問に答える形で失われた記憶を語り始めた。すると、空白の時間は円盤をパトカーのライトで照らしてから、空に飛び去るまでのものであることがわかった。

空白の時間に起きたのは以下のようなものであった。

円盤を照らしていたシルマーが乗る車のライトが不意に消え、車も動かなくなった。そして円盤の方から複数の白くてフワフワとした人型の存在が近づいて来た。シルマーは銃を抜こうとしたが、意志に反して体は動かず何も出来なかった。近づいて来た存在は、シルマーの頭の中に直接メッセージを伝達するような形で様々なことを語りかけて来た。

自分たちは銀河系の様々な星からやってきた異星人であること、円盤は反重力装置で動いており母艦から地球にやってきた調査部隊であること、この地に来たのは一時的に送電線から電気をもらうためだったことなどが伝えられたのだという。

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ここで一旦催眠を解いて、休憩をはさむことになった。そして、再度退行催眠による記憶の復元が試みられたが、催眠状態のシルマーは何を聞いても「これ以上は話さない方が良い」と答えるようになり、語るのを拒むようになった。唯一語ったのは異星人が地球に来訪している目的だけだった。

「彼らは人類がこれ以上地球を破壊するのをやめさせるために飛来してきている」

シルマーはそう語ったのだという。これでシルマーを悩ませ続けた問題も解消されたかに思われた。




だが、首にあったミミズ腫れのような痕や体の不調の理由も分かっておらず、当のシルマーはいまだ全てが明らかになっていない不安ををひきずり続けることになった。

その不安はかなり大きかったようで、シルマーはまだ勤務しはじめてから1年程しか経っていなかった警察官から退官している。きっと、自分は異星人に何かをされたのだと考えたら、仕事どころではなくなったのだろう。

もう一度退行催眠を行うことで、完全に記憶を復元することができるのではないかと考えたシルマーは、数ヶ月後に別の心理学者のもとで退行催眠を受けることにした。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

動画 画像 ©Zak Harley YouTube