【実話妖怪話】「頬撫で(ほおなで)」

そういえば、いつぞやの秋の季節の頃に起こった話なんですが・・・。

今では全くといって興味の欠片もないのですが、そのころの私は心霊スポットに興味を持っていました。そこで、東京都のはずれにある、有名な城址に一人で出かけたのです。

そこは山の中にあり、時間は昼過ぎの3~4時でしたが、小雨が降っていたので森全体が薄暗かったのを覚えています。



ひとりでトボトボと雨の森の中を写真をとりながら歩いていました。そして城跡まで辿り着き、ひとしきり写真もとり終えたので帰ろうと思い、石の階段を降りているとふいに誰かに呼ばれたような気がして振り返ったんです・・・が、誰もいません。

(あれ?)と思ってまた歩き始めようとしたら、ほっぺたを「ぺろん」と何かが触ったんです。

人の手の感触でもない、やわらかくて冷たい生まれて初めての感覚でした。もちろん風や飛んできた葉っぱが触れたわけではありません。

雨は降ってましたがあまり風は無く、蒸し暑さを感じていたくらいですから不思議な気持ちでたまりません。

でもまあ、幽霊を見たって訳でもないですから、不思議な事もあるもんだ、程度に考えて家路についたんです。




後日、妖怪の本とか読んでいたら「頬撫で」っていう妖怪がいるというのを知り、急にその日のことを思い出して「ああ、これだったのかもな」となんとなく納得してしまいました。

心霊体験談として話すのは嫌いなのであまり話さなかったのですが、妖怪として考えると楽しいので思わず披露した次第です。

(聞き手:山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る