亡き石ノ森章太郎先生の傑作といえば『仮面ライダー』ははずせない。昭和から平成まで連綿と続く世界的にも有名な特撮シリーズだ。

 だが、このシリーズには地球を支配するグローバルエリートたちの陰謀が暗示されているとしたらどうだろうか。例えば、仮面ライダーと対峙する敵の組織だが、ショッカーやデストロンは現在のテロ組織と重なってみえないだろうか。子供を集団で拉致したり、要人や科学者を誘拐したり、爆発物や生物兵器による大量殺人など、当時ライダーを苦しめた秘密組織の行った犯罪は、後のオウム真理教やテロ組織の行動そのものである。




 また、ショッカーの支部があった場所も意味深だ。ショッカーには中東支部やヨーロッパ支部があったと言われており、イスラムテロ集団による内戦やフランスでのテロを見るにつれ、やはり現在のテロとの戦争と重なって見えてしまうのは筆者だけであろうか…。

 不気味なことにショッカーやゲルショッカー、デストロンなど全ての秘密組織を束ねる首領は同一人物であり、必ず幹部たちに点滅する鷲のマークで指示を与えていた。この鷲がアメリカの象徴だとしたら、いかがであろうか。アルカイダやISSがアメリカやイギリスが創り上げた架空の敵とされている中、仮面ライダーの秘密組織の首領が鷲のマークで指示を飛ばす姿は意味深だ。

 また、現在の仮面ライダーは「仮面ライダーエグゼイド」だが、全作の「仮面ライダーゴースト」にはグローバルエリートの別名であるイルミナティを暗示するような演出が多々出てきているという説がある。まず、ライダーのベルトがイルミナティの象徴である「プロビデンスの目」になっており、胸の部分にも、同様のデザインが施されている。また、イルミナティが好む「 6 6 6 」という数字の羅列も、マスク、胸の目、ベルトの目のデザインに垣間見える。




 これはいったいどういうことであろうか。制作サイドがイルミナティと呼ばれるグローバルエリートの存在を遠まわしにリークしているということであろうか。石ノ森章太郎先生は、『サイボーグ009』や『仮面ライダーBLACK』などで紛争や戦争で金儲けをする死の商人や、世界を意のままに操る闇の勢力を描いてきた。今回の意味深なデザインは、その遺志を継いだささやかな抵抗運動だったのかもしれない。

 現在放送されている「仮面ライダーエグゼイド」にはどのようなメッセージが込められているのだろうか。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

仮面ライダーエグゼイド

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