YouTube等ではゲームの実況プレイ動画が人気コンテンツの一つとなっている。中でもプレイヤーを怖がらせようとするギミックが多いホラーゲームの場合は、驚いたり怖がったりパニックに陥ったりするプレイヤーのリアクションも視聴者を楽しませる要素の一つだ。
だが、もしホラーゲームの方からプレイヤーに「悲鳴を上げさせないように」要求してきたとしたらどうだろうか。
今回紹介するのは「Don’t Scream(悲鳴をあげないで)」というタイトルの新作ゲームだ。このゲームのプレイ時間は18分と比較的短めなのだが、プレイヤーに「無音でいること」、つまり「恐怖のあまり叫ぶ」ことなく最後までプレイし通すことが最終目標となっている。
このゲームではパソコンのマイクを使って実際に悲鳴を上げたかどうかをチェックしており、悲鳴を上げたらそこでゲームは終了だ。マイクを抜けばどれだけ悲鳴を上げてもおそらくクリアできるだろうが、やはりマイクを設置した上でプレイしないと最後までやり遂げたとは言えないだろう。
また、18分耐えきればいいという時間制限があるが、キャラクターが動かない限りゲーム内の時間は進まないので、安全なところで残り時間までじっとしているだけではうまくいかないという。ちなみにこのゲームのジャンルは「ジャンプスケア・シミュレーター」。いきなり怖い顔や大きな音で脅かしてくるタイプのホラー演出が満載だそうだ。
なお、開発者の一人は「私たちのリード・プレイテスター(私の妻でもある)は現在、クリニックで療養中です」とジョークを言っている。
ホラーをテーマにしたゲームは何千とあるが、悲鳴や声がキーになるゲームはこれまで出てきていなかったため、海外のゲーム・コミュニティで注目されている様子。日本でもそのリアクションや悲鳴が独特なゲーム実況者は多いので、彼らがクリアできるかも気になるところだ。
『Don’t Scream』は10月27日にSteamで発売される予定だ。気になる人はプレイしてみてほしい。